0. まず結論:全体像と2つのルート
DLSS5 の導入方法は2系統あります。このガイドは「かんたんで確実なルートA」を本編とします。
| ルート | 内容 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ルートA Upscaling Custom 単体 |
Upscaling Custom が DLSS超解像・フレーム生成・Reflex・DLSS5ニューラルレンダリング(RTX 20/30/40/50 対応のパッチ済みDLL同梱)をすべて内蔵。ReShade も OptiScaler も不要。ファイルをコピーして、ゲーム内メニューで ON にするだけ。 | ほとんどの人はこちら。手順が少なく、競合も起きにくい |
| ルートB ReShade アドオン併用 |
「Fo4 DLSS5 Neural rendering」(ReShade + DLSS5 アドオン)を重ねる上級者向け構成。色調整プリセットと組み合わせられるが、DLSS NR 系の処理を複数入れるとフレーム生成が不安定になる既知の競合あり。 | ReShade の画調整まで本格的にやりたい人 |
超解像アップスケーリング
- 低い内部解像度で描画 → AI が 4K に復元
- fps が大幅アップ、画質はほぼネイティブ級
- 品質モード:Quality / Balanced / Performance / DLAA
フレーム生成
- AI が中間フレームを生成し体感 fps を底上げ
- RTX 40 系は公式 2x。MFG アンロック併用で 3x/4x も可能
- 要:Windows の HAGS を ON(セクション2)
ニューラルレンダリング
- AI が肌・髪・布・金属の質感をリアルタイムに描き足す次世代技術
- 公式は RTX 50 対応だが、同梱のパッチ済み DLL で RTX 4080 でも動作
- 要:NVIDIA ドライバ 616.56 以降
1. 必要なもの一覧(全部ここからダウンロードできます)
最初にすべてダウンロードして、デスクトップに「FO4MOD」フォルダを作ってまとめておくと迷いません。
| ファイル名 | 役割 | 重要度 | ダウンロード |
|---|---|---|---|
| F4SE (Fallout 4 Script Extender) |
すべてのMODの土台。ゲームのバージョンに合ったものを選ぶ(現行 Steam 版 1.11.240 なら 0.7.9 系) | 必須 | 公式サイトNexus |
| Address Library for F4SE Plugins | F4SE プラグイン共通のライブラリ。「All in one」版を入れれば全バージョン対応 | 必須 | Nexus |
| F4SE Menu Framework または MCM |
Upscaling Custom の設定画面をゲーム内に表示するためのメニュー基盤(どちらか一方。両対応のMODページ案内に従う) | 必須 | Menu FrameworkMCM |
| Upscaling Custom | DLSS SR / FG / MFG / Reflex / DLSS5 NR の本体(doodlum 氏「Upscaling」の拡張版) | 必須 | Nexus |
| Motion Vector Fixes | ゲーム本体のモーションベクターのバグを修正し、アップスケーリング・FG・NR の品質を向上 | 強く推奨 | Nexus |
| Flutter Flicker Fixer For Foliage | 草木のチラつきを修正(アップスケーリング時に目立つため対策) | 推奨 | Nexus |
| This Made My Spline Stiff | 電線などのスプラインが風で揺れてボケる描画バグを修正 | 推奨 | Nexus |
| High FPS Physics Fix | 60fps 超過時の物理バグ(キャラ加速・カクつき)を修正。fps キャップ機能つき | 90fps環境では実質必須 | Nexus |
| 7-Zip | .7z / .zip / .rar の解凍ソフト | 未導入なら | 公式サイト |
2. Windows・ドライバの設定(先に済ませる)
ゲームに触る前に、OS と GPU ドライバ側の必須設定を済ませます。
NVIDIA ドライバを最新化
NVIDIA App(または公式ドライバページ)から最新の Game Ready ドライバをインストール。DLSS5 ニューラルレンダリングにはドライバ 616.56 以降が必須です。
HAGS を ON にする(フレーム生成の必須条件)
Windows「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「グラフィック」→「既定のグラフィック設定を変更する」→「ハードウェア アクセラレータによる GPU スケジューリング」を ON → PC を再起動。これが OFF だとフレーム生成が動きません。
モニター側の確認
4K モニターのリフレッシュレート(Hz)を確認してメモしておきます(90Hz / 120Hz / 144Hz など)。G-SYNC / FreeSync 対応なら有効化しておくと滑らかです。
3. バージョン確認(ダウングレードは原則不要)
古いガイドでは「1.10.163 へダウングレード必須」とされますが、現在は事情が変わっています。
いまの Fallout 4 のバージョン事情
| ゲームバージョン | 状態 | 対応 F4SE | 本ガイドでの扱い |
|---|---|---|---|
| 1.11.240 | 現行 Steam 版(Anniversary Update 適用後) | 0.7.9 系 | ◎ このガイドの基準。DLSS5 系 MOD の動作確認済み環境 |
| 1.10.163 | 次世代アプデ前(旧版) | 0.6.23 | △ 旧世代 MOD を多数使いたい場合のみ選択肢 |
自分のバージョンの確認方法
ゲームフォルダを開く
Steam → ライブラリ → Fallout 4 を右クリック →「管理」→「ローカルファイルを閲覧」
Fallout4.exe のプロパティを見る
Fallout4.exe を右クリック →「プロパティ」→「詳細」タブ →「ファイルバージョン」を確認。1.11.240 ならそのまま次へ進めます。
Fallout 4 Downgrader
4. F4SE のインストール(MOD の土台)
コピーするだけの簡単作業です。ここが全工程の基盤になります。
ダウンロード
F4SE 公式サイトまたは Nexus Mods から、自分のゲームバージョン用(1.11.240 なら 0.7.9 系)をダウンロードして 7-Zip で解凍します。公式サイトが重いときは Nexus 側がミラーとして使えます。
中身をゲームフォルダへコピー
解凍して出てきたファイルのうち、下記を Fallout4.exe と同じ場所(ゲームフォルダ直下)にコピーします。zip 内の Data フォルダはフォルダごと結合コピーします。
f4se_loader.exe をダブルクリックしてゲームが起動したら成功です。タイトル画面でエラーが出なければ OK。いったん終了して次へ進みます。※「バージョンが違う」と表示されたら F4SE のバージョンがゲームと合っていません。ダウンロードし直してください。
5. 前提MOD のインストール(Address Library など)
Upscaling Custom が必要とする共通部品と、品質を上げるバグ修正MODを入れます。
Address Library for F4SE Plugins
「All in one」版を MANUAL DOWNLOAD → 解凍 → 中の Data フォルダをゲームフォルダへ結合コピー。
F4SE Menu Framework(または MCM)
Upscaling Custom の設定画面表示に必須。同様に MANUAL DOWNLOAD → 解凍 → Data フォルダを結合コピーします。両方入れる必要はなく、Upscaling Custom のMODページの案内に従ってどちらか(または両方)を導入してください。
バグ修正MOD 3点
Motion Vector Fixes・Flutter Flicker Fixer For Foliage・This Made My Spline Stiff をそれぞれダウンロードし、同じく Data フォルダを結合コピーします。草木のチラつきやモーションベクターの乱れが直り、アップスケーリングの画質が安定します。
6. Upscaling Custom 本体の導入
DLSS 超解像・フレーム生成・Reflex・DLSS5 NR がこれ1つで全部入ります。
ダウンロード
Nexus Mods「Upscaling Custom」の FILES タブから本体を MANUAL DOWNLOAD して解凍します。オプションファイルがある場合はページの説明を確認して必要なものだけ追加します。
ゲームフォルダへコピー
解凍した中身を、同梱の説明どおりゲームフォルダにコピーします。主な配置は下記のイメージです(バージョンによりファイル名は異なります)。
GitHub: RTX40MFG-Unlock
7. DLSS5 ニューラルレンダリングの有効化
ルートA では追加インストールは不要です。ゲーム内で ON にするだけです。
🅰️ ルートA:Upscaling Custom 内蔵の DLSS5 を使う(推奨)
f4se_loader.exe で起動
Steam の「プレイ」ボタンではなく、必ず f4se_loader.exe から起動します。
MOD 設定メニューを開く
ポーズメニュー(Esc)内の「MOD 設定」から Upscaling Custom の設定画面を開きます。F4SE Menu Framework(または MCM)が入っていれば表示されます。
DLSS5(Neural Rendering)を ON
設定内の Neural Rendering 項目を有効化します。肌・髪・布・金属の質感がその場で変わるのが分かります。設定は自動保存されます。
🅱️ ルートB(上級者向け):ReShade アドオンで重ねる
「Fo4 DLSS5 Neural rendering」のプリセットを使う構成です。ReShade(full add-on support 版)に DLSS5 系アドオンを読み込ませて動かします。
Fo4 DLSS5 Neural renderingReShade 公式
ReShade(full add-on support 版)を Fallout4.exe にインストール
API は「Direct3D 10/11/12」を選択。エフェクトの選択はスキップして構いません(目的はアドオン基盤の dxgi.dll の設置です)。
DLSS5 アドオンと DLL を配置
プリセット配布ページの案内に従い、アドオンファイルと nvngx_dlssnr.dll をゲームフォルダに配置します。
Home キーで ReShade メニューを開き確認
「Add-ons」タブに DLSS5 系アドオンが表示され、有効化できれば成功です。
8. High FPS Physics Fix(90fps 環境では実質必須)
Fallout 4 の物理演算は 60fps 前提です。それを超えるとキャラが高速化・カクつくため必ず対策します。
ダウンロード&コピー
High FPS Physics Fix を MANUAL DOWNLOAD → 解凍 → Data フォルダをゲームフォルダへ結合コピー。
設定ファイルで fps 上限を確認
Data\F4SE\Plugins\HighFPSPhysicsFix.ini をメモ帳で開き、ゲーム内 fps 上限をモニターのリフレッシュレートに合わせます(90Hz なら 90 前後、144Hz なら 144 など)。
9. 起動方法とゲーム内設定
起動の作法と、設定画面での操作手順です。
🚀 起動のルール(とても大事)
| 方法 | 結果 |
|---|---|
| Steam の「プレイ」ボタン | ❌ F4SE が読み込まれず MOD が動きません |
| f4se_loader.exe を直接実行 | ⭕ 正解。デスクトップにショートカットを作ると便利です |
| Steam に f4se_loader を登録 | ⭕ 「非 Steam ゲームを追加」で f4se_loader.exe を登録すると Steam から起動でき、プレイ時間も記録されます |
🎮 ゲーム内での設定手順
解像度を 4K に
ゲームの「設定 → ディスプレイ」で 3840×2160 を選択。ボーダーレス表示がおすすめです。
設定メニューで Upscaler を「DLSS」に
MOD 設定メニュー → Upscaling Custom → アップスケール方式で NVIDIA DLSS を選択し、品質モードを選びます(おすすめはセクション10)。
Frame Generation を ON
FG を有効化し、NVIDIA Reflex も ON にすると操作遅延が抑えられます。RTX 4080 は標準で 2x、MFG アンロック適用時は 3x / 4x も選べます。
Neural Rendering(DLSS5)を ON
セクション7のとおり有効化し、明るい場所で NPC の顔や衣服を見て効果を確認します。
10. RTX 4080・4K 90fps 推奨設定まとめ
結論:DLSS5(NR)は重いので、「画質最優先モード」と「fps 最優先モード」を使い分けるのが現実的です。
DLSS5 NR フル画質モード
- DLSS:Quality または DLAA
- FG:OFF または 2x(NR との同時使用は様子見)
- DLSS5 NR:ON(効果は Detail / Colour 強度で調整)
- 想定 fps:40〜70 前後。質感最優先
4K 90fps 優先モード
- DLSS:Quality(重い場所は Balanced)
- FG:ON(2x)+ Reflex ON
- DLSS5 NR:OFF または低強度
- 想定 fps:ベース 45〜60 → 表示 90〜120
| 項目 | 推奨値(RTX 4080 / 4K) | 理由 |
|---|---|---|
| 出力解像度 | 3840×2160 | DLSS が内部解像度を下げて 4K に復元 |
| DLSS 品質モード | Quality(余裕があれば DLAA) | 4K なら Quality で十分高精細。fps が欲しい場面は Balanced |
| Frame Generation | ON(2x) | 表示 fps を約2倍に。HAGS 必須 |
| NVIDIA Reflex | ON | FG による入力遅延を相殺 |
| DLSS5 NR | 場面で切替(探索中 ON / 戦闘や都市部 OFF) | 性能コストが大きいため。設定メニューからいつでも切替可能 |
| FPS 上限 | モニターの Hz に合わせてキャップ | High FPS Physics Fix 側で設定。無限 fps は物理・発熱に悪影響 |
| ゲーム内グラフィック | Ultra ベース、ゴッドレイは「高」 | 光芒処理は最大の負荷要因。1段下げると大幅に安定 |
| ドライバ | 616.56 以降の最新版 | DLSS5 NR の動作条件 |
11. トラブルシューティング(困ったときはここ)
症状別のチェックリストです。上から順に確認してください。
f4se_loader.exe で「バージョンが違う」と出る
- Fallout4.exe のバージョン(プロパティ → 詳細)を確認
- F4SE がそのバージョン用か確認(1.11.240 → 0.7.9 系)
- Steam の更新でバージョンが変わっていないか確認
起動直後に落ちる / 真っ黒になる
- Address Library が入っているか(Data\F4SE\Plugins 内の bin)
- F4SE Menu Framework または MCM を入れ忘れていないか
- ReShade 併用時は dxgi.dll を一旦退避して起動テスト(復活するなら ReShade 周りが原因)
- 前提MODを1つずつ外して原因を切り分ける
DLSS の設定画面が出ない / 効いていない
- f4se_loader.exe から起動しているか(Steam のプレイボタンは NG)
- F4SE Menu Framework または MCM が入っていればポーズメニューに「MOD 設定」が出る
- メニュー内で Upscale Method が「NVIDIA DLSS」になっているか
- nvngx_dlss.dll がゲームフォルダ直下にあるか
フレーム生成が効かない / MFG にならない
- Windows の HAGS が ON か(OFF だと FG は動きません)
- RTX 40 系の標準仕様は FG 2x まで。MFG には RTX40MFG-Unlock が必要
- ReShade 側に DLSS NR 系アドオンがあると MFG が無効化される既知の競合あり
- Reflex を ON にしているか(FG 安定化に有効)
NR を ON にすると重い / 見た目がおかしい
- fps が 3〜7 割落ちるのは仕様上あり得る範囲。NR の強度を下げるか、探索時のみ ON に
- 照明が反転・白黒化する報告あり。発生したら NR を OFF にして既知問題と判断
- ドライバが 616.56 未満だと動作しない。最新化する
- GPU 温度が急上昇しやすいのでケースのエアフローを確認
キャラが異常に速い / 全部やり直したい
- 物理バグは High FPS Physics Fix の未導入か fps 上限超過が原因
- ini の上限がモニターの Hz を超えていないか確認
- やり直す場合:Steam → Fallout 4 → プロパティ →「インストール済みファイル」→「整合性を確認」でヴァニラに復元 → セクション4から再開
- NVIDIA ドライバが 616.56 以降 / Windows の HAGS が ON
- f4se_loader.exe で起動できる
- MOD 設定メニューに Upscaling Custom が表示される
- DLSS Quality + FG ON で 4K 90fps 前後が出ている
- DLSS5 NR を ON にすると肌・金属の質感が明らかに変わる
- High FPS Physics Fix で fps 上限を設定済み(物理バグなし)
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